自然から学び、歴史から学び、人から学び、道東に残された
かけがえのない大地と生物を、まだ見ぬ子孫により良く引き継ぐ為に
塾生は相互に学び、切磋琢磨して、人格の涵養の場とする。
8月22日(土)PM6:30~ 釧路市国際観光交流センター3階研修室 |
月尾嘉男塾長の公開講座 「ガラパゴス国家・日本からの脱却」 |
ガラパコスは、南米にある島々。大陸から離れているので、独特な生物が生活をしていた。しかし、ヨーロッパから、外来種が持ち込まれると、ガラパゴス固有の生物が絶滅の危機にさらされた。外敵がやってくると一気にやられてしまう典型的な例だ。
今の日本も同じ。携帯電話は、フィンランドのノキア社と韓国の会社で、世界の6割を占めている。日本はわずかに9%。それは、国内でしか通用しない仕様になっているからだ。パソコンも同じだ。
一方で、新聞の発行部数は、世界の上位を日本の新聞社が占めている。テレビでは、芸能人が、リポーターなどを務めているが、世界ではあまり例がない。また、WBCでの日本の活躍は、連日マスコミで大々的に報道されたが、たった16カ国しか参加していない。サッカーのワールドカップは、200を超える国や地域が予選から戦っているのとは違う。
日本は、高度成長、そして続くバブル期で有頂天になった。しかし、日本バッシングにより、凋落傾向だ。情報の世界では、ブロードバンドの普及率は世界16番目、1台あたりのPC通信速度は37番目など、これでは世界と太刀打ちできない。
今後の日本は、人口が減少する予想が出されている。人口だけを考えても、国内だけでの商売はだめで、最初から世界に目を向けた商売をしなければいけない。会社も、これまでの自己本位ではいけない。社会が豊かになったが、その一方でCO2は増えている。ものごとを長期的に、しかも多様性を持って前に進まなければいけない。